中小企業基本法の「基本理念」(練習問題)
以下に、中小企業基本法の「基本理念」をおさらいするための練習問題を3形式ご用意しました。診断士試験のトレーニングにもぴったりです👍
① 多肢選択式(M選択)
設問: 中小企業基本法第3条の基本理念において、明示されている内容として正しいものはどれか。すべて選べ。
A. 中小企業は格差是正のための保護対象である
B. 中小企業は創意工夫によって新たな産業の創出に寄与する
C. 中小企業者の自主的努力が促進されるべきである
D. 中小企業基本法の目的は大企業の競争力強化である
E. 中小企業は地域経済の活性化に役割を果たす
✔ 正解:B, C, E
- B:「新たな産業の創出」「就業機会の増大」等が基本理念に↓ (chusho.meti.go.jp)
- C:「独立した中小企業者の自主的な努力が助長されることを旨とし…」と明記 (chusho.meti.go.jp)
- E:「地域における経済の活性化を促進」も理念に含まれます (chusho.meti.go.jp)
AとDは ×、Aは99年改正で主体的成長へシフト 。
② 記述式
設問: 中小企業基本法における基本理念について、要点を3文以内で述べよ。
模範解答例:
中小企業は創意工夫を通じて==新産業の創出==、就業機会の増大、地域経済の活性化に重要な役割を担うとされ、その自立的な成長のために経営革新・創業促進・基盤強化・環境適応が促進されるべきと規定されている (chusho.meti.go.jp)。
③ 事例分析型(論述)
設問:
A社(従業員50名、製造業)は新市場開拓を目指し、経営の多角化を検討している。一方で、新設備導入に必要な資金調達や販売チャネルの確保が課題である。
これに対し、中小企業基本法の基本理念に基づいて、A社に適用される支援策や、企業自ら取り組むべき努力を整理しなさい(文字数目安:150〜200字)。
採点ポイント:
- 基本理念とのつながり
- 創意工夫による新産業創出、市場活性化への一致
- 企業の努力:経営革新・創業に向けた自主的取り組みの必要性
- 支援内容:
- 国や自治体による経営革新支援制度、補助金・融資、取引適正化やIT化・販路支援などの公的施策
🎯 学習ヒント
- 選択式はキーワード詰め込みすぎず、条文のポイント(創意工夫・自主努力・地域貢献)を押さえること。
- 記述式では「何のため」に支援されるか(新産業・活性化)が重要。
- 論述式は「企業努力+支援策両方」→ 短くても本質を丁寧に繋げる練習を。
さらに本格的に練習したい場合は、「基本方針」や「国・地方の責務」も取り入れた応用問題も作成できます。ご希望があればどんどん出題しますね!