店舗型ビジネスのためのホームページの作り方
現代はスマホの普及などもあって、多くの人々がインターネットを利用するようになっており、利用率は90%を超えています。ホームページは、企業や個人が自己紹介や商品・サービスの提供、情報発信を行うための効果的なツールとして活用されます。店舗型ビジネスを経営している方・副業をしている方、事業のホームページを作り、集客に役立ててみませんか?
ホームページの作り方
ホームページ作成は大きく分けて、ホームページ制作業者に頼むか、自作するかの2通りがあります。それぞれ解説していきます。
1、ホームページ制作業者に頼む
2、ホームページを自作する
1、ホームページ制作業者に頼む
費用はかかりますがホームページ制作会社に依頼して作ってもらうと、簡単にホームページが作れます。ホームページ制作の企画から作成、導入までの全プロセスをサポートしてくれるため、初心者でも安心できる点が大きなメリットです。
サイトのカスタマイズや盛り込みたい機能、そもそもどんなことができるのか等も相談できますので、予算次第でさまざまな機能を盛り込むことができます。また契約によってはその後の分析運用まで請け負ってもらえます。
費用は、ホームページ制作会社に依頼した場合50万円〜、フリーランスの方に依頼した場合10〜20万円(目安)程度かかります。
とにかく時間がない、手間もかけられないが、見栄えよくさまざまな機能を盛り込みたい、という方にはこの方法がおすすめです。
2、ホームページを自作する
ホームページの企画、作成、運営まで自分で行うことで費用を抑えられ、自由にホームページが作れます。ホームページを自作するには以下の3つの工程があります。
(1)サーバーを借りる
(2)ホームページそのものを作成する
(3)ドメインを登録する
それぞれ詳しく見ていきます。
(1)サーバーを借りる
サーバーとは、ホームページ用に作成したさまざまな情報を保存しておくスペースです。インターネット上の土地のようなものだと例えられます。この土地、スペースを借りる必要があります。
※ちなみに自社サーバーを設置する場合もありますが、サーバーの購入から日々の運用管理まで大きなお金がかかるので、店舗型ビジネスにおいては現実的ではありません。
通常はレンタルサーバー業者から定額を払うことで借りることになります。レンタルサーバーにもいくつかの事業者がいて、それぞれに特徴があります。ここでは、3つの会社のレンタルサーバーをご紹介します。
・さくらのレンタルサーバ https://rs.sakura.ad.jp/
さくらインターネット株式会社が運営する老舗のレンタルサーバーです。料金はスタンダードプランで月額425円~と安く、初期費用も無料で安くつくのが特徴です。10年以上運営している老舗なので、信頼性が高く、利用者が多いです。
・エックスサーバー https://www.xserver.ne.jp/
エックスサーバー株式会社が運営するレンタルサーバーです。通信速度が速いのが特徴です。また、サービスやサポート体制も充実しています。料金はスタンダードプランで月額693円~となっています。
・お名前.comレンタルサーバー https://www.onamae.com/
GMOインターネット株式会社が運営するレンタルサーバーです。(3)ドメイン登録するで説明する独自ドメインが契約期間中は無料で取得できますので、費用が抑えられます。速度が速くサービスも充実しています。料金は、たとえば12カ月契約の場合は月額1,078円です。
レンタルサーバーは、ホームページの目的や使用法を考慮して、スペック、サポート体制、費用で選ぶようにしましょう。
レンタルサーバーの詳細についてはこちらの記事もご覧ください→店舗型ビジネスのためのホームページの作り方 レンタルサーバー編
(2)ホームページそのものを作成する
サーバーがインターネット上の土地のようなものであるならば、ホームページはそこに建てる家のようなものです。どのような家を建てるか、つまりどのようなホームページを作るかの、目的や機能を考えてから作るようにしましょう。
ホームページそのものの作成の仕方は大きく分けて以下のように2つあります。
①ホームページ作成ツールを使う
②HTML、CSS等を用いて自作する
それぞれ説明していきます。
①ホームページ作成ツールを使う
ホームページを作成するための特別なツールです。基本的には有料サービスとなっており、目的に合わせていくつかのテンプレート(雛形)が用意されているので、その中で自分の好みのレイアウトや写真などを選択し、そこに入れる文字や好きな画像などを入力していくというものです。プログラミングの知識がなくても、簡単にWebサイトを作成できます。
また作成ツールを使うと、プランにもよりますが、サーバーやドメインがツール側で用意されていて不要な場合が多いです。
たくさんの作成ツールがありますが、代表的なものとしてWordPress(ワードプレス)、Wix(ウィックス)、Goope(グーペ)などが挙げられます。基本的には有料のサービスとなっており、例えばWixであればベーシックプランで月額900円~となります。
誰でも簡単に見栄えのいいホームページができます。つけられる機能については、選んだツールによって違ってきます。それぞれの特徴や費用などと、作りたいホームページの目的を照らし合わせて選択してください。
あるていど簡単にホームページを作りたいという方におすすめです。
ホームページ作成ツールの詳細についてはこちら→店舗型ビジネスのためのホームページ作成ツール5選
②HTML、CSS等を用いて自作する (専門知識がある人向け)
プログラミング言語のHTML、CSSなどを活用して自分でホームページを作る方法です。完全に自作となるため自由度が高く思いどおりのホームページが作れます。また自分で作るため業者等に依頼するコストは抑えられます。
しかし、専門的な知識が必要となり、サーバーや独自ドメインの用意、コーディングまで自分で行う必要があり、学習するとすれば最低でも3か月以上かかります。
知識がある場合や、知識やお金はないけれども時間はかけられるという方には挑戦してみてもよいのではないでしょうか。
(3)ドメイン登録する
ドメインはインターネット上の住所のようなものです。例えば、Amazonの場合、URL(https://www.amazon.co.jp/)のうちの“amazon.co.jp”を指します。ドット“.”ではさまれた、右から順番に上位の階層になります。この場合一番上位は“.jp”ですね。これは日本をあらわすドメインです。
・独自ドメインとサブ(共有)ドメイン
独自ドメインは、自店舗オリジナルの文字列で取得するドメインです。
たとえば“https://○○○.co.jp”というアドレスの場合、“○○○”の部分を好きな文字列に指定できます。独自ドメインを取得すると、お客さんや取引先の信頼度が上がります。契約している限り使えて、オリジナルのメールアドレスも作れます。ただ、年間1,500円前後の維持費が必要で、ドメイン関連の設定も必要です。
対して、サブ(共有)ドメインとは、1つのドメインを複数のユーザーで「共有」して利用するドメインです。独自ドメインが一戸建てであるのに対して、サブ(共有)ドメインは「マンション」のようなものであると考えるとわかりやすいです。
“http://○○○.△△△.com”というアドレスがあった場合、“○○○”の部分は自身で設定できますが、“△△△”の部分は、ドメインサービス提供者が定めた文字列が入ります。
サブ(共有)ドメインは、無料で取得できる場合もありますが、対外的な信頼度が低くなり、さらに他社の指定したドメインが入って紛らわしくなります。自店舗のホームページでは、独自ドメインをおすすめします。
・ドメインの取得の仕方
ドメインは、レンタルサーバーと同時に申し込めることが多いです。ドメインの種類によって値段が変わり、実質無料になることもあります。またドメイン専門業者で発行することもできます。
・ドメインの種類
主なものとして、
「.co.jp」=日本に登記している企業が取得できるドメイン
「.jp」=日本に住所があるなら誰でも取得できるドメイン
「.com」=特に条件なし
他にもさまざまなものがありますが、一般事業者が使えるドメインとしてはこの3つがおすすめです。
・ドメイン名を決める
“https://www.hondestudy.co.jp”の「.hondestudy」の部分を決めます。
店舗名や、サービス名を入れて、できるだけコンパクトにしましょう。そうするとURLで店やサービスがわかります。また文字列が長くなってしまうとURLが長くなり、覚えにくくなるのでなるべく短いものがよいです。
以上が、ホームページを作る際の大まかな流れです。ホームページを作るにはその目的、盛り込みたい機能を決めて、予算やかけられる労力を考えた上で、いくつかの作り方の中から選択することになります。
Web広告にはさまざまなものがありますが、まずは自店舗独自のホームページを作り、他のWeb広告からホームページに誘導するのが基本になります。たとえるならば、お店の看板や外観などを作るようなものですので、Web広告戦略を考えるならばまずはホームページ作成からはじめてみてはいかがでしょうか。