売上高営業利益率_解説

  1. 解説(他指標との比較、本質、使いどころ含む)
  2. 確認問題
  3. 使用キーワード一覧

📘【本質で学ぶ「売上高営業利益率」】

― 売上に対する利益の効率性を測る ―


✅ 定義

売上高営業利益率とは、
企業があげた売上に対してどれだけの営業利益を得られたかを示す収益性の指標です。


✅ 計算式

売上高営業利益率=営業利益売上高×100\text{売上高営業利益率} = \frac{\text{営業利益}}{\text{売上高}} \times 100


✅ 他指標との違いで理解する

指標名内容・使いどころ売上高営業利益率との違い
営業利益売上−原価−販管費で計算。本業の儲け額。金額ベース。効率性は見えにくい。
売上総利益率売上高に対しての粗利(売上総利益)の割合。まだ販管費を引いていない段階。
ROA(総資本営業利益率)総資産に対する営業利益の割合。経営全体の効率性を見る。売上との関係ではなく、資産との関係を測る指標。
純利益率売上高に対する当期純利益の割合。最終利益を測る。営業利益ではなく、税引後まで含む最終指標。

✅ 本質:営業利益の「効率性」を示す指標

売上が大きくても、販管費が重くて営業利益が少なければ、非効率な経営と見なされます。
売上高営業利益率が高ければ、「売上1円あたりにどれだけ儲かっているか」が良いということ。

👉 つまり、営業活動の収益効率を測るもの。


✅ どのようなときに使うのか?

利用場面活用方法
同業他社との比較業界平均に比べてどれだけ効率的に儲けているかを見る
コスト構造の見直し判断営業利益率が低いなら販管費や原価の改善が必要かも
利益構造の診断売上が伸びても利益率が下がる場合はコスト過多を示唆
成長性と収益性のバランス評価売上とともに営業利益率が高ければ、持続的成長が見込める

✅ 参考:どのくらいが「高い」?

業種によるが、一般的には以下が目安:

業種例高収益の目安
製造業10%以上
小売・飲食業5~8%
IT・ソフト業15%以上


📘【売上高営業利益率 解説ページで使用されたキーワード一覧】

🔶 上位概念(売上高営業利益率を内包する広い概念)

上位概念説明
収益性指標「どれだけ効率よく利益を生み出しているか」を測る指標の総称。売上高営業利益率はこの一部。
経営分析指標財務諸表を使って企業の経営状態を分析するための指標群。収益性・安全性・効率性・成長性などを含む。

🔷 類似概念(売上高営業利益率と目的や構造が似ている)

類似概念説明
ROA(総資本営業利益率)総資産に対しての営業利益の割合。効率性・収益性を測るが、分母が「資産」になる。
売上総利益率売上高に対する売上総利益(粗利)の割合。まだ販管費が差し引かれていない。
純利益率売上高に対する最終的な利益(当期純利益)の割合。税引き後利益を扱う。
営業利益率売上高営業利益率と同義だが、「営業利益率」と略される文脈もある。
粗利率(=売上総利益率)商品やサービスがどれだけ粗利を生んでいるかを測る。営業利益率とセットで分析される。

🔽 下位概念(売上高営業利益率を構成する基本的要素)

下位概念説明
営業利益売上高から原価と販管費を引いた本業の儲け。売上高営業利益率の分子。
売上高商品やサービスの販売によって得た総収入。売上高営業利益率の分母。
販管費(販売費及び一般管理費)営業利益を算出するために必要なコスト要素。営業利益の精度に影響。
売上原価商品やサービスの提供に直接かかった費用。営業利益の計算の前提。

ご希望であれば、ここから 「純利益率」や「売上総利益率」 などの関連キーワードのページにも展開可能です。
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